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「確申犯」なんてどうでしょう

誤用だ!

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 「確申犯」いかがだろうか。こう書くといかにも脱税を企てる経営者が思い浮かばないだろうか。ただし、この漢字は間違い。

 

 間違えたのではなくて、わざと誤変換したんだからね。「確信犯」ってやつですよ。でも本来の意味だと、この場合「確信犯」は間違い。いわゆる誤用というやつです。確信犯というのは「間違いだと分かっててやる」という意味ではない。とてもとても広く誤用されている感じの漢字らしい。「法に触れることは重々承知だが、信仰心からこれこそが正しいと信じて犯す罪」のことらしい。確信の重みが全然違う。

 

 用しがちな漢字を並べてみると「爆笑」「失笑」「役不足」「姑息」「敷居が高い」「おざなり」「なおざり」「他力本願」などなど。日本語って不思議。もし外国人から「オイ、日本語オシエロヨオメーヨ」とか言われたら、きちんと講義できるか分からない。改めて日本語を勉強しないと教えることができないと思う。ほとんどの人が。

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ボビーは実は超高学歴。きっと日本語も流暢。

 

 こういう誤用漢字は面白い。「うそん!」ってなる。面白い。あまりにも一般的に正しいと思って使用していた単語の意味が、辞書的には全然違いました、っていうギャップの大きさ。同時に知的好奇心が働く感じ。もうなんだったら月一くらいで開催してほしい。誤用漢字特番とか。

 

 それから面白いのが、元々の意味とのかい離。やや合っているんだけど、微妙にニュアンスが違ってる感じ。なんとなく、意味がずれていった理由も分かる。

 

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林先生は現文の先生

 みんなしてなんとなく間違った意味で使ってそっちが普通として覚えて行っちゃった。意図的にじゃなくて「なんとなく」なとこがポイント。犬も歩けば棒に当たるっていう諺があるじゃないですか。もともと、「ツイてねえ」って意味だったのが、な~んとなく「ツイてる!」って意味になった、みたいな(合ってる?)。

犬も歩けば棒に当たる - 故事ことわざ辞典

 

スラングとはちょっと違うよね。スラングは造語に近いし。でももしかしたら、あとから付いた意味の方が正しくなる時があってもいいのかもしれない。「失笑」なんて完っ全に笑ってないもの、言葉自体が。「失笑!!(笑)」っていうより「失笑…(溜息)」って方が完っ全似合うもの。

 

 スラングで思ったけど、言葉を誤用しまくりの世界でおなじみのインターネット。むしろ誤字が正常になってる言葉もそこら中。スラング雑草のように生まれてくる。なんだか誤字の世界で誤字を語ってしまったみたいだ。不覚にも。

 この記事は誤字なかったよね?大丈夫だよね?