父からこんなものをもらった。
「クマの置物があるからやるよ」とのことだ。
クマの置物とは本来こっちの北海道土産を指すものだと思っていた。まさかベアブリックもクマの置物と言われる日がこようとは思ってもいなかっただろう。
メディコム・トイ社製の熊(テディベア)のかたちをモチーフとしたフィギュア。アーティストや企業コラボレーションなどの限定品があり入手困難な物も多数ある。全長約6センチ。
入手困難なものもかなり多くて、マニアがたくさんいるのがベアブリックだ。で、父からもらったものだが、イギリスのバンドoasisとコラボしたもの。ちなみにoasisは解散しているので(いつまでも再結成のうわさがついて回っているが)このまま大切に保管しておけば結構な価値が出るかもしれない。
すぐに買取サイトを見て価格を探る僕は、さすがに不義理だ。しかし、買取リストにベアブリックと記載されているのを見つけて満足してもいる。
ではなぜそんなクマの置物を父が持っているのか。そんな当然の疑問を父にぶつけてみたが、父いわく「よく分からない」とのこと。父は昔から説明がめんどくさいことに関しては「よく分からない」と言って放り投げる癖がある。
僕は基本的には邦楽しか聴かないし、邦楽の中でもミスチルをメインに聴くことにしている。つまり、今後僕がoasisのファンになることはないし、このベアブリックを眺めて喜びを感じることもない。
だとすると、ちょくちょく買取サイトやオークションを眺めて、このベアブリックの価格上昇の時を待つのがよいだろう。父もとくに文句は言わないはずだ。