http://h7deand5eek.hatenablog.com/entry/2015/03/12/183024

どこにでもあるビジネスホテルの非日常感

ビジホ 

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 一般的なビジホの間取り

 

ビジホにチェックインするのは決まって夜だ。

なぜならビジネスが終わってから利用するものだからだ。

大方は飲んだ後。入室してから酒と食の余韻を楽しむのが決まりだ。

ネクタイとワイシャツを脱ぎ捨ててスーツを丁重にハンガーにかけ終わると自由時間が始まる。

 

真っ先にシャワーを浴びるのもいいかもしれない。

大浴場つきのビジホであればもう何も言うこともなく湯船に飛び込むものだ。

足を延ばしてゆったりと湯に浸かり、サウナにも何往復もして

心も身体も茹でたこのようにリラックスさせる。

 

部屋に戻ると固いスプリングの冷たいシングルベッドの上に転がり込む。

地方でしかやっていない見慣れない番組や地域ニュースをチェックして、

天気予報になると聞きなれない気象言語に心を躍らせる。

 

ビジホでは、なぜかコンビニで夜のお伴を買い込むことを欠かさない。

いつもと変わらない味の酒やつまみがなぜだか今日は心強い。

そのうち眠気が襲ってきて、ベッドのシーツの裾をつま先で巧みにマットレスから引っ張り出しながら、

「なんでこんな非効率的なベッドメイクが定着したんだろう」

と薄くて頼りない掛け布団の中で目を閉じて考えていると朝になる。

 

疲れと緊張と慣れない環境のせいか、大概は寝坊をする。

「昨日うちに荷物をまとめておけば」と後悔しながら

慌ててシャワールームのドアノブに手をかける。

 

なんでこんなにビジホはときめくんだろうということを書こうとしたのに、

ビジホポエムみたいになってしまった。

これじゃビジホに恋してる人みたいだ。

書こうとしてたことはまた今度にすることにする。